成人男性の脳の容積は、男性は1350〜1500グラムだと言う。
と、いう事は、まだ、未成年である僕は、もっと少ないという事。……そんな小さな容積の中に、4000年の記憶が積み込まれている。
全てではないけど。
だけど、強い喜怒哀楽を覚えているのは当然で。特に夢の中がサイアクだった。
忘れていた記憶までも思い出してしまうから。今がどこで、どんな時代で、誰を親として、誰を愛して、誰を憎んだのか。
今、目の前にいるのが誰で、自分にとって、どんな位置づけをしていて、
そして、今の自分は誰なのか。記憶はそれをコンランさせる。
まだ、16年しか生きていない『村田健』をひとのみにして。
攫われる。自分を見失う。心が-----------コワサレル。そうして、残されるのが-----------------大賢者としての、、、、魔王陛下の為に。
それが、生きてきた意義だから。
それが、この苦痛を生み出した理由だから。
それが、、、、、眞王を愛した大賢者の望みだから。
だけど。
音のない森9
「ふっ、……んんっ、ぁ、あんんっ」
口元がべたべたに濡れているというのに、唇を離してはくれない。
舌の付け根が痛くなるほど強く吸われて、くぐもった声が幾つも落ちていく。
息苦しくて、オレンジの髪を引っ張ったが、キモチヨサに力が入らず、弱弱しい抵抗となってしまった。
もちろん、唇が離れる事はない。
ただ、その抵抗に、閉じていた目が開かれ、欲情にまみれた視線で貫かれる。「ひっ、あ、んっ!」
口付けに翻弄されて、容易く指の侵入を許してしまった。
それと同時に、朝の痛みを思い出して、びくり、と体が逃げる。
だけど、……後で思えば、薬を塗られていたせいだろう……訪れる痛みはない。
ぬるり、と入り口をなでられ、すぐに指が増やされた。「……ちょっと、赤くなって腫れていますね……。それなのに、ひくひくさせて、、、誘って……」
「な……っ、あ、ん……はぁっ……い、、、ゃ・・・…っ」口付けが終わって、喘ぐように呼吸していると、小さな笑みと共に卑猥な言葉が落とされる。
覗き込まれていると気付いて、頬が赤く染まるのがとめられない。
しがみ付くように回していた肩に、爪をたてて抗議してみるが、気付いたヨザックは、顔をあげ、
ぺろり、と唇を舐めた。「……逆効果ですよ、猊下………」
「ひ…………、ああああああああっ!!」掠れて囁かれた声にぞくり、と背中が戦く。
上に乗っかったケモノの瞳は、獲物を狙うソレで。
ぐい、と太ももを持ち上げられて、腰が浮いた。
次の衝撃を予測したのと、貫いてきたのが同時だった。熱く、太いもので貫かれる。
朝早く酷使したソコは、覚えている痛みに収縮し、異物を吐き出そうと蠢く。
喉を逸らし、逃れるように爪がシーツをひっかくと、その手が握り締められた。「あ、んっ、ぁぁ……や、ぁん……あ、あっ!」
最奥まで一気に入れられて、内臓が押しやられる気持ち悪さに、涙が溢れだす。
二度三度、腰を揺らめかせて馴染ませると、右足を抱え上げられ、腰をつかまれ、ガツガツと前後に揺り動かされる。
ふさがっていたであろう傷がぴりりと避けるのを感じた。
それと同時に焼けつく痛みが背筋を走りぬけ、痛みに涙が零れる。「はあ……やぁ……っ、ううん……ああっ」
「猊下……っ」次々に流れる涙が止まらない。
握り締められた手のひらに縋りつくように握り締めて、口からは熱い吐息だけを零して。うっすら開くと、自分を見つめる熱い目が目の前にある。
その目は、僕だけを見つめている。僕だけをうつしている。僕以外、何も見ていない。
その事実が更に涙腺を緩めて、舌を差し出し、口付けを強請った。荒々しい抱き方は、犯されているといっても過言ではない。
愛撫する手のひらは力が入りすぎて擦れて痛い。
体中に口付けて吸う行為は、まるで噛み付かれているのかと思うほど、手加減がない。
股関節は、大きく広げられすぎて、もう力が入らず。
握り締める手のひらは、まるで戒められているように、逃げることができない。
だけど。
この痛みが、自分の存在を固定する。
この男のもたらす痛みが。荒々しさが。眼差しが。記憶の濁流に飲み込まれて、何が何なのかわからなくなった自分を。
その大きな手が触れて、形を作る。
その荒々しい行為が、感情を呼び起こす。
その貫く眼差しが--------、胸を締め付ける甘さを感じさせて。
この愛しさは、自分のもの。
『村田健』のモノ。
この存在がないと、自分を形成できない。
「君がいるから---------」
僕は僕だといえるんだよ?
「あ、ああ、あっ、あっ、ああっ!」
「猊下っ、猊下っ」
「ひぃ、あ、あああ、あ、んっ!」
「すみませ……っ、、、とまらない……!」
揺さぶられ続けて、既に感覚はない。
ただただ、激情を受け止めるだけになって、纏まらない思考の中で、ヨザックに視線を向ける。
「好きです、猊下。あいして………っ」
ぽたり、ぽたり、と涙が流れているのに気づく。
何を泣いているというのだろうか?
啼かされているのは、僕だと言うのに。だけど、心の中が温かくなって、甘くくすぐって、投げ出していた腕を持ち上げた。
のろのろと持ち上がっていく手にも散らばるキスマーク。
いつのまにつけたというのだろう。
「よ、ざ………」
「猊下」
「……して、……よ」
「……げいか…?」
「あ……て、る……よざ………」
言葉にのせた想い。
揺らめく意識の向こうで、マヌケな顔が見えた気がする。
それが気のせいなのか、本当の事なのか。
確かめる前に、体中の力が抜けた。最後に感じたは、体に中に注がれた、熱い感触だった。
上手く書けない(ぱたり。
表現力がホシイです……(遠くお気に召されたら、どうぞよろしくお願いしますv → web拍手を送る
070828 あずま
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