想いは、ただ、深く、深く、深く-----------------------------。

 

優しい気持ちだけで思っていたかったのに、
時間が過ぎていくにつれ、それは我の強いものになってきて。
いっそ、手が届かないのであれば、諦めがついたのかも知れない。

腕の伸ばすと、抱きしめる事が出来る。
顎を捉えれば、口付けを行うことが出来る。

昔は、その後にじっと見つめてくる
、、、、、漆黒のくせに澄みきった夜空のような、、、瞳を守りたいと思っていたのに。
今は、涙に濡らせて、濁らせてしまいたい、と願ってしまう。

重すぎる想いは狂気に。
それを留めるには、捕らわれすぎていて。

落ちていく。
深く、深く、深く、、、、、、、、、、、、、、、。

 

二度と戻れないところまで。

 

 

 

 音のない森

 

 

「あっ、あああんっ、ひっ、ぁぅっ!」

腕の中から悲鳴のような嬌声が上がる。
月の灯りに照らされた髪が赤く染め上がり、激しいリズムに踊り狂っている。
それと同調するように、犯している場所が、まるで吸い込むように蠢いて自分の欲望を締め付ける。
普通なら、その快感に取り込まれるはずなのに、頭の中は冷静だ。

「あんっ、もっ、ゆる、、、し、てぇっ」

幾つも零される許しを請う言葉。
シーツを掴んでいた腕が、縋りつくように伸ばされる。
その手首を掴みもシーツに縫い付け、逃げる体を押さえつける。
すると、切なげに手首を握り詰められた。

許しを請いたいのは自分の方なのに。

相手を犯す行為は激しくなっていくのに、心は芯から温まることはない。
涙に濡れる瞳が、愉悦に震える唇が、
結局は心を冷めさせるだけで、相手をうつぶせにして、その後ろから突っ込んで揺さぶることにした。

「ひっ、ぃ、ぃ、ぃ、ぃっ」

ふ、と目に付いた髪。
外に跳ねているクセ毛を撫でようと手を伸ばして、、、、、、、、その髪を掴んで引っ張った。
あがる悲鳴。そのくせ、内腔が締め付けられて。

 

自嘲の笑みを零した。

 

この髪では、ない。

あの存外柔らかな髪は------------。

 

 

「兄さん、ひどいね。俺があんなに頑張ったのに、最後まで冷静でいてさ」

掠れた声。最後には咳き込んで。先程まで、気を失っていたのでその隙に出ようと思っていたのに。
さすが、玄人というべきなのか。俺は振り返らず、衣服を整える。
時折、陥る………特に任務で人を殺してしまった後に蘇る過去に…………身を焦がすほどの激情が体を駆け巡って。
そのまま城に戻る事は出来ない。
戻って-------------------出会ってしまったら、目も当てられない。

「また、ね?」

------------もう、二度と来ない。

 

選んだのは、外に跳ねた髪型が似ていたから。
考えよりも、思いよりも、見ただけで選んでしまった。
それだけもう崖っぷちなのだと、その時に気づいた。

がむしゃらに衣服を切り裂き、寝台に押し倒して、少年を犯し続けた。
それで、今までは体の熱が収まっていたはずなのに。

似た髪形が、、、反対に彼がアノヒトではない事を確信させて。

体は冷めていく。
だが、心はあの人が芯から欲しくなって。

あの人はどんな声を漏らすのだろう。
あの人はどんな瞳で泣くのだろう。
あの人はどんな体で楽しませてくれるのだろう。

今、出会えば、何をしだすか自分でもわからない。
今までは、誰かを抱くだけで、収まっていた熱が。

 

それなのに。

 

 

 

 

「ヨザック?」

 

どうして、こういう時に限って、出会ってしまうのだろうか-----------------------。

 

 

 


見切り発車で次回に続きますっ!(ぁ
出来るだけ裏に行かないように、書いていきたいデッスv

裏に置く事にしたので、裏らしくえろをいれてみました
ぬるくても許してあげてください(ぁ

お気に召されたら、どうぞよろしくお願いしますv → web拍手を送る

070606 あずま

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