君はサンタ
「ここ、コンラッドサン?! 落ち着いて落ち着いてもちついてーーー!!!」
「ははは、俺はいつでも落ち着いてますよ」
「嘘付けーーーーー!!!!」と、絶叫した所で、笑顔でにじり寄る名付け親に勝てるわけがない。
じりじりと後退していく俺に、無常にも背中にどんと壁がぶつかった。
あぁ、何故、俺は超能力ではなく魔力を持って生まれたのだろう。
超能力であれば、このまま壁抜けをして、悪の手先から逃れられたというのに!!!
こうなったのは、ヨザックが提案してきた事が原因。
サンタの服を着て、恋人の部屋に侵入・プレゼントを枕元におこう、と言い出したせいだ。
ちなみにヨザックはミニスカサンタ、だ。
………まぁ、のってしまったのは、自分なのだが。まさか、その部屋にコンラッドがいたとは知らなかったのだ。
「だって、今夜、ユーリはサンタなのでしょう? 俺にもプレゼントを下さいよ」
「だから、枕元においてあるだろっ」
「枕元? 枕元にはユーリが………そうか、プレゼントはユーリなんだ」
「違うッ!! そこの黄色いは……………んんっ」大きく口を開いた所で唇を重ねられた。
温和に見えるコンラッドで唯一、獅子と呼ばれた時を彷彿させるキスだ。
唇を舐められたかと思うと、覆い潰されて。
隙間なく舌が絡んでくる。
抵抗できるのはその時まで。
口腔内を吸われることで、理性が吸い込まれていって。
自分の声とは思えない声が零れ、ぎゅっと閉じていたまつげが微かに震えてしまう。「ぅん……、やっんんんん」
「……そんな格好で俺の部屋を訪れるユーリが悪いんですよ?」口付けの合間に零される声。
その声に、背筋がぴくり、と反応してしまい、コンラッドがくすくすと笑いを立てる。
そうして、再び、落とされた唇。残った手で上着のボタンを外されていって。「ゃっ………!」
首筋に歯が滑らされた。
ぞくり、と背筋に何かが這い上がってきて、ぴくりと体が跳ね上がった。
指先はいつのまにかに上着の下に。乳首をつまみ、こりこりとこねくって時々爪に引っ掛ける。「ぁっ………ゃっ!」
もどかしいほどの感覚が体を駆け巡る。
戦慄く唇は、これからの快感を思い出して。
上着がはだけられ、指に絡んだコンラッドの手が緩やかに俺を拘束していく。
乳首に這わされた舌のぬめりに、ぎゅっと目を閉じると、頭上でコンラッドが薄く笑う気配がした。「そうだ。ユーリ」
「………んん?」コンラッドの舌の動きに感覚を奪われていたので、抵抗もする間もなくズボンと下着が脱がされた。
そして、上着の裾を下に下ろされ調えられる。
行動の意味を推測できず、うっすら瞳を上げると、満足な光を弛ませた瞳と目があった。「これでミニスカサンタですね」
「ぇ……? って、え?えっ?!」言った意味がわからなかったのは一瞬。
かぁぁぁぁぁぁ、と熱が顔を一瞬にしていきわたると、俺は上着の裾をぎゅっと引っ張った。
この上着の裾はちょうど隠れる程度。自分で言うのもなんだが、チラリズム愛好者にはとてつもなく危険な長さなのだ。「こっこっこっこのヘンタイ!!!」
「いや、これは男の浪漫っていうんだよ、ユーリ」つーか、発想が親父だよ、コンラッド!!!
き、とばかりにコンラッドを睨みつけたが、彼は何処吹く風って感じで、嬉しそうに俺の内股をなでた。「ぁっ………!」
すでに弱みは色々と握られていて、そのもっと内側を触られて、びくり、と背中をのけぞらせた。
そういえば、下着まで脱がされていたのを忘れていた。
完全に無防備な所に少しだけ冷たい指先が触れる。
柔らかく撫でる指は、真綿のように優しく包み込んで。このまま流されてもいいかな、と思う自分と、恥ずかしすぎて逃れたいという自分が心をせめぎあう。
その間にも慣れた指先はぴくぴく反応するソレをもっと楽しませようと爪が悪戯に動き出して。
零れそうな吐息を飲み込み、どうしたらいいのかわからず、服の裾をぎゅっと握り締めた。「ユーリ」
甘い声が俺の名前を呼ぶ。
顔を上げると、そこには少しだけ切なそうな、、、、そして、濡れた表情で見つめてくるコンラッド。
こめかみに口付けを落とし、、、、、髪を梳き、ゆったりと微笑を零した。「駄目でしょうか? --------------------今、とっても貴方が欲しい」
………それは、反則だと思う。
ただでさえ、俺はコンラッドのこの顔に弱いのに。
その顔で、そんな事を言われたら……………体の力を抜くしかない。服の裾を握り締めていた腕を、おずおずとコンラッドの首に回した。
だけど、すんなり聞くのもオトコとしての沽券に関わるので、軽く睨みつける事にする。
そうすると、くすり、とコンラッドが笑みを落とした。「ユーリは俺を煽るのが上手い。今夜は寝かせませんからね?」
「-------------!!!ぅんっ」待て、それは勘違いだ!!って叫ぼうと開いた口は、あっさりと塞がれ。
人の口の中で思うが侭、暴れる舌と繊細な指先に翻弄され、一気に意識が快感に攫われる。
ぴくぴく跳ねる体と自分の声とは思えない声に、コンラッドの嬉しそうな微笑を感じて。身を貫く痛みと脳天を直撃する快感が身を襲う。
がくがく揺さぶられると、掲げられた足がゆらゆらと揺れて。口の端から流れてしまった涎が舐められた。
次に生理的に流れた涙も。
そうして、意味を紡がない言葉に、コンラッドが答える。
「-------愛してますよ、ユーリ。俺のサンタさん」
Fin
………裏じゃないし、微妙すぎる(ぱたり
旦那の側で書くのは難しいってハナシです………遅くなりました〜〜〜〜〜><。
二日過ぎてるよ、あずま☆
そして、話し三つでメリークリスマスも言ってない話(ぁ061227 あずま
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