君のサンタになりたくて。

 

 

 

眞魔国には地球で言うクリスマスが存在する。
聖なるものを示す習慣なのに、それが存在するのは、第二十七代目魔王渋谷有利の一言からだ。
それでも、、、それは魔王に近しい人たちだけだが。

 

「ありがとう!!」
「…………いや」

自らの身長と同じぐらいの人形を抱きしめて、グレタは全開の笑顔をグウェンに向けた。
彼女が持っているのはグウェンダルいわく、うさぎのぬいぐるみらしいが、俺にはクマのぬいぐるみにしか見えない。
それでもグレタは嬉しそうで、そんなグレタを可愛くて仕方ない、というのを必死に隠している見つめているのがわかる。

ユーリに見せてくるね!とおおはしゃぎで走り出すグレタに、腰に手をあて、一息零して。
さしずめ、困った子だ、とでも思っているのだろう。

「………後はユーリとヴォルフ……………」

一人、呟いているつもりだったのだろう。
振り返って、目が大きく開く。

「俺にプレゼントはないんですか? 兄上?」

軽く首を傾げて問うと、真面目な顔が返ってきた。

「気配を殺して近づくな、コンラート」
「気配を殺しても気付いてくださいよ。恋人なんだから」
「恋人同士だからといって、公を巻き込んだ甘い関係になりたくないだろう?」
「まぁ、、、、そうだけどね」

軽く肩をすくめて、苦笑いを一つ。
幾ら恋人でも、国一の武人として………陛下の護衛をおおせつかっている身として、自分のレベルを下げる事は出来ない。

だけど……………

「少しくらい、甘えたことを言わせて欲しいなぁ」

今日、この日。この夜。
そう願う事は駄目なのだろうか?

「……………何がいい?」

ため息を落として、グウェンが問いかけてきた。
話の展開について行けず、思わず聞きなおしてしまう。

「はい?」
「プレゼントだ。元々、お前のプレゼントは用意していない。………お前の望むものをあげたいからな」

ふ、とグウェンが笑みを零した。
俺は呆然と目を見開いて。

何がいい?と、追い討ちのように問われる。
そして、静かに伸ばされた手のひら。

 

多分、、、、いつもの微笑ではなく、全開の笑みが浮かぶ。
一歩、踏み出して、その手のひらを握った。

 

「貴方が欲しい」

 

 

FIn

 


こちらも30分で書き上げましたっ
恐ろしくって読み直せませんっ!!! 誤字脱字は愛嬌でよろしくでつすv(無理

こいつら、これが始めてとみた(真顔(マッテマッテ

061224 あずま

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