+++++++貴方に花束を++++++++
          〜ユーリ・コンラッド編〜

 

「これを俺に?」
「うん。いつも、世話になっているから」

そう言って渡されたのは、大輪の花束。
眞魔国ではどこにでもある黄色い花。爽やかに香るのが人気ある理由。
………それだけではないが。

「今日は地球ではさ、『勤労感謝の日』と言って、働く人に感謝する日なんだ。
 ちょっと違うかもしれないけど、いつも世話になっているから………」
「いつ買われたんです?」
「今日、コンラッドが国境の村に行っている間に村田と行って来たんだ」
「猊下と?」
「あ、ちゃんとヨザックを連れて行ってきたから。グウェンにも許可貰ってさ」

花を買うとは言ってないけどな。
はにかんで笑うのは照れているからだろう。花を持つユーリの指が落ち着きなくて、とても可愛い。
猊下の………そして、ヨザの名前を聞いてなるほどと思った。
こんな時間に………夜も更け城全体が眠りについた深夜にこっそり持ってこさせたという事は………

ユーリが俺の態度を訝しげに見つめる前に、俺は微笑んで花ごとユーリを抱きしめた。

「コココンラッド?!」
「ありがとうございます、ユーリ」

そして、感謝の気持ちで額にキスを一つ。
思っていた通り、ユーリは頬を赤らめ俯いた。
その姿が可愛くて可愛くて仕方ない。

だが、それ以上にもっと可愛い姿を見たくなったので………

「ユーリ、その花の花言葉を知っています?」
「え?」

やはり、知らない。

「実は……………」

俺はこみ上げる幸福感を微笑みで表し、そっと顔を引き寄せ囁いた。

 

 

『私は貴方のもの』

 

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コンユーで甘甘がナチュラルに書ける話(何

 

 

+++++++貴方に花束を++++++++
          〜村田・ヨザック編〜

 

「猊下〜。グリ江もお花、欲しいです〜〜〜っ」
「花なんかなくても、君が花だろ? グリ江ちゃーんv」
「あぁんっ、猊下ったらーvvv」

たくましい筋肉がくねくね踊っている。
気持ち悪いこと、この上ない。
僕はさっさと本に視線を戻し、本の世界にトリップする。

つもりだったのに。

「げーーーいーーーーかーーーーーー」
「……おもいよっ」

背後からのしかかる熊。
いや、多分、こうなると思っていたけど。
本日、渋谷が名付け親の為に花を買いに行きたいと言った時から。

「猊下ー。グリ江も猊下から黄色い花束が欲しいですー」
「グリ江ちゃん。揺らされると本が読めないんだけど」
「げいかー、げいかー」

あぁ、もう、メンドクサイ。
ずれた眼鏡を直し、後ろを振り返る。

「じゃぁ、ヨザックがくれたら僕もあげよう」
「-----------本当ですか?」
「うん」

黄色い花束はあげないけど。

さっきまでのグリ江チャンモードを引っ込めて、真顔で確認するヨザック。
僕の表情をじっと見つめて……………喜色の笑みを浮かべた。

「約束ですよ?」
「うん、いいよ」

すると、ヨザックは本当に嬉しそうな微笑を浮かべ、油断した僕の唇にキスを落とした。

「なっっっ!!!」
「すぐに買ってきますので、待っててくださいねv」
「………もう買ってきているくせに」

僕が気付かないと思ったのだろうか?

きょとんとしたヨザックはすぐに悪戯な微笑みに変えて

「ばれていましたか。じゃぁ、待っててください。持ってきますから」
「うん」

僕の部屋からは近道だと言う………窓からひらり、と飛び出してヨザックが出て行く。

 

キミが買ったのは真っ赤な花。
地球では『愛している』の花言葉を持つ花に似ているソレ。

もうすぐしたら、キミはそれを持ってくるのだろう。

その時、僕は……………
君から貰った花束の中から一つ、花を抜き取って、ソレを君に渡そう。

 

 

キミはその意味を解読できるかな?

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うちのは村田が振り回されているような、そうでもないような(笑

 


拍手第二弾でございますvvv
結構、ぱちぱちと拍手を頂いているので、頑張って書いたもの
ちなみにネタ提供は旦那(ぁ
うふふふふーvあははははーv(誰

ちなみに村田サンが一輪の花を返すのは、あずまが旦那にケッコンシキでやってもらったことです(キャッ
そういったらわかりますよね?v(笑

061127 あずま

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