09 自由

 

 

 

 

「ね、尾美。キスしてイイ?」
「--------っ?! こんな、時に、、、っ、何だ、んんっ!」

息を整えようとする尾美に問うと、きっとばかりに睨みつけられた。
その気丈な態度とは反対に、頬が赤く染まって、目が潤んでいる様は、誘っているようにしか見えない。
と、言うか、そんな顔をして欲しいから言ったのだけど。

腕の中で、体を震わせながら、シーツを握り締めている姿が可愛い。
口の端から、飲み込みきれずに一筋流れ出た涎。
幾つもキスをくりかえしたせいで、ぷっくりと赤く腫れた唇。
ぞくぞくするほどの痴態に、思わず笑みが零れる。

「だって、キスしたくなったから」
「ぁっ、ひゃぁぁっ」

きゅうきゅう締まるソコの感触を楽しみながら、再び問い返す。
弱い場所を抉り、ぐるり、と指をひっかくと、面白いほど体が跳ねた。
いきそうになったのだろう。腰が揺らいで、内股に綺麗に筋が浮き出て、膝が震える。
だけど、指先で出口を塞いでいたので、イく事は出来ない。
放出するはずだった快感が、体を巡り返したせいだろうか。
徐々に瞳の色が潤んで、理性が薄らいでいっている。

「ね、尾美………?」
「したければ、すればいいだろ………っ」

口から零れる喘ぎと共に吐き出された言葉は、可愛げのない、だけど、尾美らしい返答。
俺の意地悪さを知っているから、イエスと言わなければ、イかさない、と言うのがわかったのだろう。
というか、いつもその手を使っているので、見破られるのは当然のこと。
返事をした尾美は、屈することは不本意だ、と言う顔をしながらも、解放を求めて、無意識に見上げてきている。

その普段のストイックな姿から、想像できないほどの淫乱な顔に、ぞくぞくと戦慄が走る。
快楽から逃れようと振り乱す黒い髪が汗で肌にへばりついていて。
もう、後一歩で、理性が吹き飛ぶ、という顔。

問いかけたのに、動かない俺に焦れたのか、尾美がシーツから肩に腕を回してきた。
口付けを強請る時のクセだ。
本当は、キスが好きなのは尾美のほう。
特に行為の合間は自分から仕掛けてくるときもある。それは理性を飛ばした後の事だけど。

今回も、同じように唇をうっすら開け、肩に回してある指先に力を入れる。
甘えたような、強請る姿は、とてつもなく可愛らしい。

だけど、尾美。
俺が素直にすると思うのかな−?

「えっ、、、なっ、こ、うっ?!」

肩をすくい、二度三度啄んで、すぐに唇を離した。
そして、驚く尾美に笑いかけて、両足をもちあげる。
そこにはいじくり倒したせいで、真っ赤に染まった下の口。
潤滑材を塗りこんでいるせいで、べとべとに濡れていて、幾つもの筋を作っている。

まだ、理性を飛ばしていない状況で、尾美が羞恥に頬を真っ赤に染めた。
その隙を狙って、身をかがめ、、、ひくひくと蠢くソコに、唇を落とした。

「や…っ?! こ、、、ぉぅ、ソレ、嫌だ……っ」
「キスしていいって言っただろ?」
「?!?!」

抵抗する腕を無視して、再び、そこに舌を這わす。一緒に尾美のものを握り、ゆるゆると揺らめかせて。

「はぅ、、んっ、あ……ゃぁっ!!」

弱点を同時に攻撃して、尾美の抵抗を弱まらせる。
髪を握っていた指先がふるふると振るえ、持ち上げた足が宙をかいている。

理性を放棄しようとしていた矢先にこの行為だ。
尾美は、あまりの羞恥心に理性を放棄することが出来ず抵抗しようとする体と
駆け上る快感に素直に体を投げ出そうにする、その反比例した状態になってしまって。

無条件に流れ出した涙が、更に溢れ出て来る。
縋るように背中をかく指先。戦慄く赤い唇。何よりも、瞳の奥には自分しか映し出されていないほど、縋りつくように見つめられて。

「ゃぁ、ん、、、あ、、、ぁっ、、、こ……うっ、こう……っ!」

小さく笑い出したくなるような気分を押さえつけて、啼いて強請る唇にキスを落とした。
大きく足を開かせ、ひくひくともの欲しそうに収縮するソコに、自分のものを挿入する。

「ひっ………ぁ、ぁぁぁぁぁあああ!」

一気に入れたせいか、衝撃を耐えるように、きゅうきゅうと締め付けられる。
少し窮屈さに痛みも感じたが、小さな声で、ぁ、ぁ、と喉をひくつかせる尾美に、更に劣情を感じた。
先に塗りつけていたクリームで、どれだけ窮屈でも動きを制限される事はない。
尾美が慣れるのを待たず、その体を貪りつくすことにした。

 

 

 

 

「お前なんて!お前なんて、大嫌いだ!!」
「んー。それが嘘だってわかっているけど、、、キスしていいって言ったのは尾美だろ?」
「それはっっ……!!」
「ハイハイ。言質を取られた尾美の負けだから。だから、その啼きすぎた声で叫ぶのは良くないな?」
「-----------誰のせいだっっ!!!」

 

 

FIN(ぇ


場所が自由なら、康はどこにするかなーって考えて、思いついたのがココ
ハイ、裏にしか置けませんからv(笑
相変わらず、勢いかきだね、あずま☆

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070614 あずま

 

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